タイトル

__________

教室・技術紹介

明治薬科大学 薬学部 薬効学研究室

<教室概要>
60年以上の歴史を持つ伝統ある教室です。教員3名(教授1名、講師2名)に加えて大学院生、学部学生が所属しています(2022年現在)。受容体機能の制御機構に関する基礎的研究に加え、中枢神経疾患・脳損傷などの病態を分子レベルから個体レベルで解析することによって、新たな治療薬・治療戦略の確立を目指して研究を進めています。

<研究内容>
1. G 蛋白質共役型受容体の制御機構に関する研究:G 蛋白質共役型受容体として炎症・アレルギーに密接に関与するヒスタミンH1受容体に焦点を当て、H1受容体に対する薬物の結合親和性制御機構やH1受容体を介した細胞内情報伝達の制御機構について研究しています。
2. グリア細胞の活性化制御機構の解明:ミクログリアやアストロサイトなどのグリア細胞は、それぞれが相互作用することで神経傷害や神経保護など多様な反応を示すため、グリア細胞間の相互作用によって生じる様々な活性化状態の制御機構について研究しています。
3. アストロサイトの機能分子を標的とした脳損傷に対する新規治療薬の開発:脳損傷モデルマウスおよび培養アストロサイトを用いて、アストロサイトの機能分子に作用する薬物の治療効果および分子メカニズムについて研究しています。

<実験手技>
H1受容体に対する放射性リガンド[3H]Mepyramineを用いた受容体結合実験、変異型H1受容体発現細胞の作製、カルシウムイメージング、細胞・組織染色、グリア細胞の初代細胞培養、脳損傷モデルマウスの作製など、多様な手技を用いて研究を行っています。
写真上:抗GFAP抗体によるアストロサイトの細胞染色
写真下:Evans blue色素による脳損傷の確認

<連絡先>
講師 道永 昌太郎 michisho”@”my-pharm.ac.jp

≪≪ 8