タイトル

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教室・技術紹介

北海道大学 大学院薬学研究院 薬理学研究室

<教室概要>
教員4人、学生19人(4年制:6年制= 2:1)が一致団結して神経薬理学の研究に取り組んでいます。学部3年生から研究室に配属されますが、それぞれの研究テーマごとに実験技術を磨き、知識の習得に取り組むことで、研究室全体として最先端の技術と知識をカバーできるようにしています。一人ひとりに研究テーマを割り当てつつ、それらを統合し、研究チームとして協力して大きな成果を出せるように努めています。

<研究内容>
研究テーマの中心は「情動」です。情動の基本的なメカニズム解析を基盤に、痛みや環境温度、他個体との関わり、過去の記憶など様々な外的・内的要因と情動との関連について研究を進めています。将来的にはうつ病や不安障害などの精神疾患のメカニズム解明と治療薬創製に結びつくことを目指して研究を進めています。

<実験手技>
動物の行動を個体レベルで解析する行動薬理学的手法、神経活動を詳細に解析するパッチクランプ記録法、神経伝達物質を測定するin vivo マイクロダイアリシス法、光により神経活動を制御するオプトジェネティクス、脳内神経活動の蛍光イメージング(in vivoカルシウムイメージング、ファイバーフォトメトリー)の他、in situ hybridization、一般的な生化学、組織化学、分子生物学の実験手法を駆使して研究を進めています。

<連絡先>
教授 南 雅文 mminamiアットマークpharm.hokudai.ac.jp
(URL)https://www.pharm.hokudai.ac.jp/yakuri/

九州大学 大学院薬学研究院 グローバルヘルスケア分野

<教室概要>
2017年2月に新設された新しい研究室です。本研究室では、生体分子認識およびスクリーニング技術を基軸として、国際的な創薬研究活動を展開しています。また、既承認薬の適応拡大(育薬エコファーマ)と、地球環境にやさしい薬の合成(グリーンケミストリー)を融合させた「グリーンファルマ」創薬を推進しています。

<研究内容>
痛みやかゆみ、がん、感染症(AIDS、インフルエンザ、MRSA)、神経変性疾患など、世界的に広がる病気に関連した分子基盤の解明を目指しています。そして、最先端のスクリーニング技術を応用して、化合物ライブラリーや既承認医薬品の中から、疼痛関連因子やかゆみ関連因子を制御する新規化合物の探索を進めています。さらに、疾患モデルに対する化合物の効果を明らかにすることで、基礎研究の成果をいち早く治療薬につなげることを目指しています。

<実験手技>
ハイスループットスクリーニング機器を基盤とした研究技術を得意とします。また、痛みやかゆみモデル動物の行動薬理や薬効評価、カルシウムイメージング法、グリア細胞(ミクログリアやアストロサイト)の機能評価、一般的な生化学実験を行います。

<連絡先>
助教 山下 智大 yamashitaアットマークphar.kyushu-u.ac.jp
(URL)http://global.phar.kyushu-u.ac.jp/

高知大学 医学部 薬理学講座

<教室概要>
1979年に創設され、現在第3代教授・齊藤源顕先生のもと、「常に高い向上心・幅広い能力と知識・hard working」を合言葉に、下部尿路機能および高次脳機能について精力的に研究を行なっています。教員5名(教授、客員教授、准教授、助教)に加えて大学院生6名、研究員1名、学部生4名、の計16名(2019年2月現在)が所属しており、教員それぞれの専門分野で研究グループを作りながら積極的に国内外の研究者らと共同研究を行う一方で、高知発世界初の研究成果を目指しています。

<研究内容>
①骨盤内慢性虚血により誘導される下部尿路機能障害(過活動膀胱、前立腺肥大症)および男性機能障害の発症分子機構の解明ならび新規治療法の開発を行なっています。
②ストレス反応の脳内制御機構の解明、ストレス反応に関与する脳内神経伝達物質が排尿機能に与える影響およびその脳内分子機構の解明から、ストレス関連疾患(特に高血圧症と心因性頻尿)に対する新規治療法の開発を行なっています。 ③ミクログリアの脳疾患(脳虚血、脳震盪)後遺症への関与について特に脳内キレータブル亜鉛に着目して解明し、解明した機構を標的とした後遺症に対する新規治療法の開発を行なっています。
④秋澤客員教授らが発見した加水分解酵素活性を有する短鎖合成ペプチドCatalytideが可溶型に加え凝集塊を形成したアミロイドβを分解する性質に着目し、本ペプチドのアルツハイマー病治療薬としての臨床応用を目指して動物モデルを用いた研究を行なっています。加えて、in silicoによる新規Catalytideの創成にも挑戦しています。

<実験手技>
動物個体(マウス・ラット)、組織(脳、膀胱、前立腺、陰茎)、初代培養細胞(主にミクログリア)、ペプチドまで多彩な研究試料を扱っています。ラット・マウスへの薬物脳内微量投与、ラットを用いた排尿機能評価(膀胱内圧測定)、組織中の血流測定(水素ガスクリアランス法)、マウスを用いた行動解析(新奇物体認識試験、Y字迷路)、HPLCによる生理活性物質の分離・定量、ペプチド合成、質量分析装置・HPLCを用いた合成ペプチドの精製の他、一般的な平滑筋収縮実験や組織染色、生化学実験、分子生物学実験を行います。

<連絡先>
准教授 清水 孝洋 shimizu”@”kochi-u.ac.jp
(URL)http://www.kochi-ms.ac.jp/~ff_phrmc/

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