タイトル

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教室・技術紹介

大阪大学 大学院医学系研究科 生体システム薬理学

<教室概要>
大阪帝国大学時代(昭和6年)に創設された薬理学講座を源流としています。平成19年、第6代目にあたる現教授 金井好克先生の着任に伴い、研究室名が「生体システム薬理学」になりました。生体内の物質動態・分布を司るトランスポーターの『姿』を捉え、病態との関連の解明から診断薬・治療薬の開発まで繋げることを目標に研究に取り組んでいます。

<研究内容>
がん細胞特異的アミノ酸トランスポーターを標的分子とした治療薬と診断薬の開発研究、様々な細胞機能を制御しているアミノ酸シグナルの感知・伝達の分子機構の解明とその生理および病態における意義付けが主な研究テーマです。その他にも、様々なトランスポーターを対象として、細胞・組織特異的機能の発現や、病態形成における役割の解明に取り組んでいます。

<実験手技>
放射性同位元素標識化合物等を用いた酵素学的・薬理学的なトランスポーターの輸送活性解析(アフリカツメガエル卵母細胞、哺乳類培養細胞)に加えて、リン酸化プロテオミクス解析、膜タンパク質に特化したプロテオミクス解析、メタボロミクス解析などの実験手技を研究に活用しています。その他にも、一般的な組織学・生化学・細胞生物学的実験もおこなっています。

<連絡先>
大垣 隆一 ohgaki”@”pharma1.med.osaka-u.ac.jp
(URL)http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/pharma1/index.html

名古屋市立大学 大学大学院薬学研究科 細胞分子薬効解析学分野

資料
<教室概要>
2018年4月より、今泉祐治教授から山村寿男教授にバトンが渡され、新体制として始動しました。当研究室では一貫してイオンチャネルを研究対象としており、様々なイオンチャネルおよび疾患に対して、分子<細胞<組織<個体レベルという多階層の研究を展開しています。現在、薬学科および生命薬科学科の学部生、博士前期・後期課程・博士課程の大学院生など総勢20名を超えるメンバーが所属しています。

<研究内容>
主にカルシウムシグナルに関係するイオンチャネルを研究対象としています。Ca2+チャネルをはじめ、K+チャネル、Cl-チャネル、Na+チャネルなどほぼ全てのイオンチャネルを網羅しています。対象疾患としては、循環器系疾患(肺高血圧症、門脈圧亢進症、高血圧症)や炎症性系疾患(気管支喘息、慢性関節症)、がんなど多岐にわたります。また、イオンチャネル標的作用薬の開発を促進すべく、新規のスクリーニング法の開発と実用化を進めています。

<実験手技>
分子、細胞レベルでの実験を中心に行っています。1、全反射蛍光(TIRF)顕微鏡による蛍光イメージングやパッチクランプ法によるシングルチャネル解析によるイオンチャネルの分子レベルでの解析。2、ホールセルパッチクランプ法による膜電流・膜電位測定、TIRF顕微鏡や共焦点顕微鏡による蛍光イメージング(免疫染色やCa2+, K+, Na+イメージングなど)など、細胞レベルでの解析。3、平滑筋の収縮力測定やin situ Ca2+イメージングなどの組織レベルでの解析。4、各種疾患モデル動物の作製と病理解析。5、独自に開発した新規スクリーニング法を用いたイオンチャネル作用薬の探索。

<連絡先>
鈴木 良明 yoshisuz”@”phar.nagoya-cu.ac.jp
(URL)http://www.phar.nagoya-cu.ac.jp/hp/ysg/index.html

熊本大学 発生医学研究所 ゲノム神経学分野

資料
<教室概要>
2018年7月に新設された新しい研究室です。本研究室では、「ゲノム DNA・RNA 高次構造」と脳の個性・病態との関与を包括的に解析し、「世界への新しい知見の発信」と「創薬研究による社会への貢献」を行っています。一緒に楽しく研究してくれるチャレンジ精神溢れる学生さん・共同研究者を募集中ですので、お気軽にお問い合わせください。

<研究内容>
本研究室では、非 B 型 DNA・RNA 構造のひとつである「グアニン四重鎖 (G4; G-quadruplex)」と呼ばれる核酸高次構造に着目し、研究を行っています。G4構造は、グアニンが豊富な配列領域で一本鎖 DNA (G4DNA) もしくは RNA (G4RNA) で形成されます。G4 構造には興味深い化学的性質 (容易にゲル化する、陽イオン依存性に重合する等) があります。「脳における G4 構造の生理学的役割の解明」および「G4構造異常が関与する神経疾患の病態解明と創薬研究」を中軸に、DNA・RNA 高次構造の生物学的意義の解明を目指しています。

<実験手技>
タンパク質・核酸の物性解析 (CD スペクトル測定、フットプリント解析、液-液相分離観察、など)、神経生理・形態学解析 (細胞・脳スライスパッチクランプ法、スパイン形態解析、など)、生化学解析 (RIP-seq/ChIP-seq を含む次世代シーケンス解析、ライブイメージング解析、など)、マウス行動解析 (各種行動解析、オプトジェネティクスによる行動解析、など) により、多角的な解析を行っています。

<連絡先>
助教 矢吹 悌 yabukiy”@”kumamoto-u.ac.jp
(URL)http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/bunya_top/genomic_neurology/

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