タイトル

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教室・技術紹介

東京大学 大学院薬学系研究科 薬品作用学教室

<教室概要>
「夢を叶えるために脳はある」という標語の下、 池谷裕二教授を中心として、学部生から博士課程の学生まで約40名のメンバーで、分子から行動まで幅広く脳科学を研究しています。脳が変化すること、そしてその変化が脳に保たれることを「可塑性」とよびます。私たち薬品作用学教室では、可塑性に主眼を置くことで、薬科学の観点から、人々が健やかに生活できる社会づくりを夢見ています。

<研究内容>
「脳のために脳を使って脳を知る」というスタンスから、 以下の「Mission」、「Vision」、そして「Value」に基づいた研究をしています。Mission: 脳の発生機構と動作原理を通じて、i)健康と疾患、ii)成長と老化、の仕組みとその意味を探究し、研究成果を幅広く社会還元します。Vision:1. 脳回路が、i)どう編まれ、ii)どう機能し、iii)いつなぜどのように破綻するのか、を解明します。2. 脳の疾患を、i)治療する方法、ii)予防する方法、iii)予測・診断する方法、を模索します。3. 脳が秘める潜在力を探索します。4. 上記1~3を通じて、創薬科学に貢献します。Value:人々の健康を促進し、人々の知的好奇心を刺激することで、健全な社会の維持に資する研究を行います。

<実験手技>
ミクロな解像度を維持しながら、マクロな視点から脳の機能解析に迫ります(=メゾスコピック戦略)。世界最速の多ニューロンカルシウム画像法(fMCI)や神経線維の可視化、最初期遺伝子を指標にしたニューロン活動履歴同定法など、最先端の技術を駆使して,多ニューロン相互作用の謎を解き明かします。

<連絡先>
rkoyamaアットマークmol.f.u-tokyo.ac.jp
(URL)http://www.yakusaku.jp/

東京大学 大学院農学生命科学研究科 放射線動物科学研究室

<教室概要>
2013年5月に新設されました研究室です。低線量放射線による長期被ばくが生体(動物)に与える影響の評価の他、薬理・毒性学研究を行っています。構成員は東京大学農学部の応用動物科学専攻や獣医学専攻に所属するいわゆる「動物屋」集団です。現在19名が所属しています。

<研究内容>
脂質メディエーターを標的とし、がんやアレルギーの診断法・治療法の開発を行っています。がん(発がん・増殖・転移)やアレルギー(鼻炎、食物アレルギー、喘息)モデルがメインですが、腸炎や網膜症、関節リウマチ、肺炎、心筋梗塞、虚血性下肢壊死、骨粗鬆症まで、幅広いモデルを扱います。

<実験手技>
動物個体や組織を扱う実験を得意とします。質量分析装置を用いた脂質濃度測定(リピドーム)、動物CT(血管造影)、In vivo血流イメージング、レーザードップラー血流測定、血圧、心電図、肢容積測定、NO測定、Ca2+イメージング、wholemount免疫染色(組織血管の内皮を染色)、マスト細胞脱顆粒実験、経内皮電気抵抗測定(TER)の他、一般的な平滑筋収縮実験や病理、生化学実験を行います。

<連絡先>
村田 幸久 amurataアットマークmail.ecc.u-tokyo.ac.jp
(URL)http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/houshasen/index.html

名古屋大学 大学院医学系研究科医療薬学・附属病院薬剤部

<教室概要>
当研究室では主に行動薬理学を専門として神経精神疾患や高次脳機能について研究を行っています。教員4名(教授、准教授、特任助教)に加えて、博士課程大学院生(社会人も含む)や留学生(中国など)で構成される10名程度の研究室です。

<研究内容>
神経精神疾患研究では統合失調症、薬物依存症およびアルツハイマー型認知症などについて、それらの病因/病態生理学的意義を明らかにしたいと考えています。また、高次脳機能に関する研究では、学習記憶や情動に関わる分子・細胞生物学的メカニズムの解明を目指して、作業記憶/短期記憶、参照記憶/長期記憶および快情動を担う分子基盤を研究しています。

<実験手技>
マウスを用いた一般行動試験(情動、学習・記憶、感覚情報処理、社会性、衝動性、意欲、運動機能、痛覚、薬物依存)、オペラント装置等を使用した行動試験(報酬学習課題、薬物自己投与行動、脳内自己刺激行動、視覚弁別課題)、ウイルスを使用した遺伝子組換え操作、脳内薬物注入、プロテオミクス解析、組織染色、スパイン解析、in vivoマイクロダイアリシス、神経伝達物質測定、光遺伝学・薬理遺伝学的神経回路操作、細胞生物学的解析、生化学的解析など。

<連絡先>
准教授 永井 拓 t-nagaiアットマークmed.nagoya-u.ac.jp
(URL)https://www.med.nagoya-u.ac.jp/pharmacy/02/index.html

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